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レイノルズ数/音速/亜音速流れ/臨界圧力比



油圧及び空気圧用語において、”(1)基本用語”の分類の中で、”(c)流れ、流量”に分類されている用語のうち、『レイノルズ数』、『音速』、『亜音速流れ』、『臨界圧力比』のJIS規格における定義その他について。

油圧及び空気圧機器、或いは油圧及び空気圧システムに関して一般に用いられる主な用語として、油圧及び空気圧用語(JIS B 0142)において、”(1)基本用語”の分類の中で、”(c)流れ、流量”に分類されている油圧及び空気圧用語には、以下の、『レイノルズ数』、『音速』、『亜音速流れ』、『臨界圧力比』などの用語が定義されています。

油圧及び空気圧用語(JIS B 0142)
⇒【(1)基本用語 > (c)流れ、流量 】


分類: 油圧及び空気圧用語 > (1)基本用語 > (c)流れ、流量

番号: 1309

用語: レイノルズ数(※1)

定義:
Re=uD/ν で示される無次元特性数。
ここに、
u:流速(m/s)
D:物体の大きさを表す代表長さ(m)
ν:動粘度(m2/s)

対応英語(参考):
Reynolds number


分類: 油圧及び空気圧用語 > (1)基本用語 > (c)流れ、流量

番号: 1310

用語: 音速

定義:
音が媒体中を伝わる速さ。
参考:
t(℃)の乾燥空気中を伝わる音速は、次の式で示される。
a=331.68{(273+t)/273}1/2
ここに、
a:音速(m/s)
t:温度(℃)

対応英語(参考):
acoustic velocity,
sound velocity


分類: 油圧及び空気圧用語 > (1)基本用語 > (c)流れ、流量

番号: 1311

用語: 亜音速流れ

定義:
気体の速度が音速に達しない流れ。

対応英語(参考):
subsonic flow


分類: 油圧及び空気圧用語 > (1)基本用語 > (c)流れ、流量

番号: 1312

用語: 臨界圧力比

定義:
ノズルなどを通る気体の流速が音速に達したときの上流と下流の圧力の比。
備考:
上流側の圧力を絶対圧でPHkPa、下流側の圧力を同じく PLkPa とすると臨界圧力比γは、標準空気
(※2)で次の式で示される。
γ=PH/PL=1.893

対応英語(参考):
critical pressure ratio


(※1)
レイノルズ数は、流体力学において最も重要な無次元量の一つです。
流体が管内を流れるとき、種々の流体について調べると、管内平均流速umと、内径dで作られるレイノルズ数umd/νがある一定の値に達すると、流れは層流から乱流に変わります。
この移り変わりのレイノルズ数を、臨界レイノルズ数といいます。
なお、層流から乱流に流れの状態が変わることを層流から乱流に遷移するといいます。

(※2)
標準空気とは、温度20℃、絶対圧101.3kPa、相対湿度65%の湿り空気のことです。
標準空気は、密度1.2kg/m3とみなします。