全圧／静圧／動圧／絶対圧力
油圧及び空気圧用語において、”（1）基本用語”の分類の中で、”（d）圧力”に分類されている用語のうち、『全圧』、『静圧』、『動圧』、『絶対圧力』のJIS規格における定義その他について。
油圧及び空気圧機器、或いは油圧及び空気圧システムに関して一般に用いられる主な用語として、油圧及び空気圧用語（JIS B 0142）において、”（1）基本用語”の分類の中で、”（d）圧力”に分類されている油圧及び空気圧用語には、以下の、『全圧』、『静圧』、『動圧』、『絶対圧力』などの用語が定義されています。
油圧及び空気圧用語（JIS B 0142）
⇒【（1）基本用語 > （d）圧力 】
分類： 油圧及び空気圧用語 > （1）基本用語 > （d）圧力
番号： 1401
用語： 全圧
定義：
流体の流れを等エントロピー的にせき止めたときの圧力。
対応英語（参考）：
total pressure
分類： 油圧及び空気圧用語 > （1）基本用語 > （d）圧力
番号： 1402
用語： 静圧
定義：
流線に平行な面に及ぼす流体の圧力。
対応英語（参考）：
static pressure
分類： 油圧及び空気圧用語 > （1）基本用語 > （d）圧力
番号： 1403
用語： 動圧
定義：
（全圧）−（静圧）で示される圧力で、非圧縮性（※1）の場合は、次の式で示される。
（ρ/2）V2
ここに、
ρ：密度（kg/m3）
V：速度（m/s）
対応英語（参考）：
dynamic pressure
分類： 油圧及び空気圧用語 > （1）基本用語 > （d）圧力
番号： 1404
用語： 絶対圧力
定義：
完全真空を基準として表した圧力の大きさ。
対応英語（参考）：
absolute pressure
（※1）
非圧縮性とは、液体のように圧力による密度変化がきわめて小さく、密度・比容が一定として扱っても差し支えないような性質であり、そのような流体を非圧縮性流体といいます。
