ベーンポンプ/非平衡形ベーンポンプ/平衡形ベーンポンプ
油圧及び空気圧用語において、”(2)エネルギー変換に関する用語”の分類の中で、”(a)ポンプ”に分類されている用語のうち、『ベーンポンプ』、『非平衡形ベーンポンプ』、『平衡形ベーンポンプ』のJIS規格における定義その他について。
油圧及び空気圧機器、或いは油圧及び空気圧システムに関して一般に用いられる主な用語として、油圧及び空気圧用語(JIS B 0142)において、”(2)エネルギー変換に関する用語”の分類の中で、”(a)ポンプ”に分類されている油圧及び空気圧用語には、以下の、『ベーンポンプ』、『非平衡形ベーンポンプ』、『平衡形ベーンポンプ』などの用語が定義されています。
油圧及び空気圧用語(JIS B 0142)
⇒【(2)エネルギー変換に関する用語 > (a)ポンプ 】
分類: 油圧及び空気圧用語 > (2)エネルギー変換に関する用語 > (a)ポンプ
番号: 2109
用語: ベーンポンプ
定義:
ケーシング(カムリング)に接しているベーン(羽根)をローター内にもち、ベーン間に吸い込んだ液体を吸込み側から吐出し側に押し出す形式のポンプ。
対応英語(参考):
vane pump
分類: 油圧及び空気圧用語 > (2)エネルギー変換に関する用語 > (a)ポンプ
番号: 2110
用語: 非平衡形ベーンポンプ
定義:
ローター(※1)にかかる半径方向の圧力が釣り合っていないベーンポンプ。
対応英語(参考):
unbalanced vane pump
分類: 油圧及び空気圧用語 > (2)エネルギー変換に関する用語 > (a)ポンプ
番号: 2111
用語: 平衡形ベーンポンプ
定義:
ローター(※1)にかかる半径方向の圧力が釣り合っているベーンポンプ。
対応英語(参考):
balanced vane pump
(※1)
回転機器のローター(ロータ)に関しては、以下のJIS規格などがあります。
JIS B 0905
回転機械−剛性ロータの釣合い良さ
この規格では、ロータを剛性ローターとして釣り合わすときの釣合い良さ(回転機器の釣合い良さ)の表し方及び等級、対応する許容残留不釣合いの求め方及び配分方法、並びにキーの釣合わせに関する取扱について規定されています。
なお、ローターとは、ジャーナルが軸受けで支えられている回転物体をいい、剛性ローターとは、任意に選んだ2面で釣り合わせ、最大回転速度以下の任意の速度で、使用時に近い支持条件で回転させても、ロータの変形によって軸受荷重が許容値を超えないロータをいいます。